蜂の子はまずい? 蜂の子が好きな人、嫌いな人にわかれる理由

蜂の子は食べた人にはおいしいと言われることが多い食材ですが、その見た目から「まずそうなもの」だと思われてしまうこともあります。

蜂の子を含めた昆虫食は、次世代の良質なタンパク質源を補給する手段として注目を集めていますが、実際のところはその見た目が原因でなかなか食べたいとは思ってもらえないようです。

しかし蜂の子は、そのおいしさに魅了される人も多くいます。

そこで人は何を見ておいしそうだと判断し、何を見てまずそうだと思うのか、また蜂の子がどうして人によって好みがわかれるのか、などについてご紹介します。

おいしさには見た目も大事?

人が何かを食べておいしいと思うのには、視覚からくる情報も重要だと考えられています。

人がおいしさを感じるとき、そこに関わっているのは味覚からの情報が約2割で、あとは嗅覚、食感、視覚からの情報が重要な役割を担っています。
特に視覚からくる情報は、おいしさを判断する上でより重要だと考えられています。

蜂の子が時にまずそうだと思われるのは、その見た目がやはり大きな原因かもしれません。

おいしさに重要なのは甘味・うま味・油脂

しかし多くの場合、人がおいしさを判断する上で、味覚からくる情報は重要視される一面があります。
それは味覚からくる情報が、脳の快楽を感じる場所やおいしいと総合的に評価する場所と結びつきやすいからです。
特に甘味の情報は、その脳の仕組みに強い関わりがあると考えられています。

甘味、うま味、油脂の3つの要素は、脳の快楽を感じる部分とつながりがあります。
そのためこの3つの要素がそろったおいしい食事をとると、人は幸せな気分に浸ったり、笑顔がこぼれたりするのです 。

蜂の子にはおいしいと思われる要素が多い

うま味をもつアミノ酸として有名なのがグルタミン酸とアスパラギン酸です。
蜂の子にはこの2つのアミノ酸が豊富に含まれています。

またよく食べられている蜂の子の佃煮には砂糖が使われるため、おいしいと思われやすい甘味があります。
プチっとした食感、クリーミーな食感の両方があり、臭みが少なくマイルドな味わいです。見た目が邪魔することもありますが、人からおいしいと思われる要素がたくさん含まれています。

また蜂の子には必須アミノ酸やビタミンB群がバランス良く含まれているため、それらの栄養を必要としている人 におすすめです。

おいしいと感じるには心理や文化も関わっている

人が何かを食べておいしいと思うときには、上記以外にもさまざまな要因があります。
例えば友人や家族との会話が弾んでいるときなど、食事と同時に楽しい出来事が起こると、普段と同じ食事でも特別においしいく感じることがあります。
また小さい頃から食べてきた、懐かしさを感じる食べものにも特別なおいしさを感じます。

蜂の子は「虫を食べる」という新しい経験ができる食材であり、また昔から蜂の子をよく食べてきた人なら懐かしさも感じられます。
これらの要因が蜂の子に特別なおいしさを感じさせる理由かもしれません。

蜂の子はまずそうだと思われがちですが、それでもなお食べる人が多いのは、上記のようなおいしさを感じさせる要因があるからでしょう。
見た目の問題さえクリアできればやみつきになる人も多いため、まずはぜひ一度味見してみてください。

参考URL
蜂の子が気持ち悪いと感じる人でも食べられる方法は?
http://usakara.giv.jp/p01/karaageshop.html
蜂の子はどんな味がする?
http://www.sazoo-aq.org/02meet/02sublinks/grizbear.html
蜂の子はうまいのか
http://jinjutsu.jpn.org/taste.html